退職金の性格
退職金の性格は主に 以下の3つに分類されます。
どの性格を重要視するかは企業の経営方針等によって異なり、退職金を支給する意味合い・意義も変わります。
- 賃金の後払いとしての意味合い
在職中の毎月の給料、賞与の支給を制限するかわりに、退職時に制限した分の賃金をまとめて支払う考え方が該当します。
退職金で支払った場合、毎月の給料、賞与には社会保険料を労使折半で負担する必要がありますが、退職金には社会保険料がかからないため、企業の負担分の人件費軽減につながるとも言えます。 - 功労・報奨的な意味合い
在職中の会社に対する貢献度を考慮し、退職金を支給する場合です。
貢献度を測る基準として「勤務年数」、「退職理由」、「退職時の状況」等があります。
直接、加算金額を決定する場合もあります。
・勤務年数
年功序列制では 勤続年数が長いほど能力アップが図られ 会社に貢献した度合いが高いと考えるので、退職金額が高くなります。入社後短期間で退職した場合、退職金を支給しないこともあります。中途入社で機能発揮が大きくとも 評価されないことになります。
・退職理由
定年退職、会社都合退職の場合と自己都合退職の場合では退職金額の算出方法(支給割合)に差をつける考え方です。在職年数が同じでも自己都合退職の場合、退職金額は低くなります。
・退職時の状況
賞罰規定による懲戒解雇処分等を受けた場合、退職金が不支給もしくは減額される場合があります。 -
退職後の生活保障の意味合い
退職後の生活費に充てるために支給する意味合いの退職金となります。
「賃金の後払い」「功労・報奨的な意味」「退職後の生活保障」いずれの性格を重視するかは企業の自由です。企業の考え方により、退職金の意味・意義も大きく変わります。