2.確定給付企業年金制度(DB)
確定給付企業年金制度とは、確定給付企業年金法を根拠法とする企業年金制度で、「Defined Benefit Plan」の略からDBとも呼ばれます。
従業員が受け取る「給付額」があらかじめ約束されている制度です。
会社が拠出から運用までの責任を一貫して負います。運用結果が悪ければ、会社が不足分を穴埋めします。
従業員は運用成果に関わらず決められた額の年金給付を受け取ることができるので安心感があります。
- 「規約型」と「基金型」の2種類があります。
規約型は、企業から委託を受けた 信託会社や生命保険会社などが、運用管理・運営・年金給付を行います。
基金型は、別の法人格をもつ企業年金基金を設立して、年金資算の管理・運用・給付を行います。 - 確定給付企業年金制度(企業年金)の大きなポイントは、「外部積立」と「平準的な掛金拠出」の体制が整うことにあります。
- 企業は定期的に掛金を払い込み、金融機関から加入者等への退職金が支払われます。支払った掛金は全額損金算入されます。
- 支払った掛金及び運用益は外部積立として会社の資産と切離されるため、退職金の原資として保全されます。
企業に万一のことがあった場合でも 従業員の受給権は守られます。 - 財政検証の結果、基準に抵触した場合は 追加掛金を拠出など積立義務が課せられている他、従業員に向けた情報開示等の義務も生じます。
- 退職金は一時金として一括で受け取ることもでき、その場合は退職金所得控除の対象となります。 一定額を一定期間に渡って定期的に受取る年金受給もでき、公的年金等控除の対象となります。
- 給付設計について、老齢給付金(年金給付)と脱退一時金の給付を行う必要があります。
老齢給付金は加入者期間は20年を超えないこと、脱退一時金加入者期間は3年を超えないこと等の支給要件の制約があります。
老齢給付(加入者期間が一定期間で退職した場合)は、5年以上の有期年金もしくは終身年金とすることとなっており、従業員の老後に年金払いの選択肢が与えられることになります。